これからは未来信託
これからは未来信託

ブログ

2021年02月

2021.02.25

「相棒19ー杉下右京に教えてあげたい、殺人事件にならない事業承継ー」

昨日の「相棒」は、皆さま、ご覧になられましたか?

老舗の眼鏡店の相続というより、会社の事業承継が殺人事件のネックになったドラマでした。
経営者の母親、長男、次男、長女の三兄弟の跡取り候補、女性番頭、眼鏡職人。
女性番頭が何者かに殺され、その現場に長男がいて、その殺人現場を弟の次男が発見する…

最近、事業承継、M&Aなど専門家がさまざまなセミナーをZOOM等のオンラインで開催してます。
スキーム(計画)は、これだ!と、一方通行で、会社の数字、規模しか見てない、いや、しか見れない
専門家が多いように思います。
このような専門家が担当した事業承継は、もしや「相棒」のドラマのように、事件に発展しかねません。

なぜなら、会社組織は、経営者だけでなく多くの人間が関わっております。
その方々は、それぞれに会社に対する「想い」がございます。
勿論、最終に決定するのは、会社のオーナー株主さんですが、まだ心が決まらない間に、決定してしまうと、
要らぬ心配事が増えます。

しかし、自社株を信託して、信託財産にしていると、将来、「後戻り」も可能です。
すなわち、「この後継者は、違った。他の後継者にしよう」と言ったこともできます。

まだ、不確定なうちでも「事業承継」のスタートは可能です。
しかし、M&Aなどで「身売り」してしまうと、後戻りできませんし、そこには「リスク」が
ございます。

信託の「承継機能」を理解している専門家が、昨日の「相棒」に登場していたら、
そもそも杉下右京の出番もないので(殺人事件が発生しない)ドラマになりませんが...

相続をめぐる殺人事件がサスペンスやドラマでありますが、信託を活用されると、
それも未然に防ぐことも可能かと、昨日、「相棒」を見ながら思いました。

2021.02.24

「空き家対策」を中心とした民法、不動産登記法の改正は有効な手段か⁉

 令和5年から施行予定の民法、不動産登記法について、セミナーや勉強会の講師の
依頼を頂き、現時点で判明した内容でレジュメを作成して、講義させて頂くのですが、
改正の要綱案を読めば、読むほど、一時しのぎの対策のための改正しか考えられません。

「配偶者居住権」については、税務では、はっきりした方針が判り、良いのですが、
登記実務において、腑に落ちない内容で、改正して、これから、どうしたいのかが
はっきりしません。

法律は、やはり国民の皆さまの生活を充実させたり、改善したり、
諸外国との条約を守るために、制定したりと、立法、改正趣旨が
必ずあります。

なぜなら、「法律」は国民の信託をうけた国会議員が国民のために
法律を考えて、制定するために託された方々です。

議員立法が日本国憲法の基本として考えられておりますが、
実は、内閣(政府)から提案された法律(閣法)の方が多いようですが。

空き家だけでなく、「空きマンション」の方が問題を沢山抱えております。

その場しのぎではなく、きちんとした柱を立てた法律を制定してほしいものです。

2021.02.22

個人情報保護と不動産登記、商業登記の登記事項との均衡

 不動産登記法の改正で「相続登記の義務化」「所有権者の登記事項の変更登記
(氏名、住所変更)の義務化」
がされます。

不動産登記は、一般の方には、ほぼ人生でマイホームを購入された場合で耳にされるか、
会社の経営や、お仕事で企業法務をされているか、金融関係の方が商業登記のことを
知っていらっしゃるか、ぐらいのことだと思います。

しかし、不動産登記も義務化されることで、国民の皆さまも「知らなかった」
では、済まない、「過料」という行政罰が科せられます。

でも、ここで、疑念が生じます。
これほど、世の中が「個人情報保護」になっているのに、
「不動産登記記録(簿)」は、法務局に手数料を支払えば、容易に見ることができます。
「この不動産は、どこの誰が所有している」と、いうことが判ります。

しかし、かつて発表されていた「高額納税者番付」は、個人情報の保護と、
反社会勢力に情報の提供になる可能性があるのでなくなりました。

不動産登記は現在の「個人の住所、氏名」の公表になりつつありますが、
商業登記は、「会社の代表取締役の住所、氏名」は、利害関係者のみが閲覧できる
ように流れが変わっています。

不動産登記も商業登記も経済活動の円滑化も一つの目的にありますが、
ごく一部の我々といった士業や専門家しか、登記制度を知っていらっしゃらないと
思います。(私も大学生の時に登記を知りました)

この「登記制度」がある国も限られています。

どこまで「個人情報」を保護するのか、経済活動の円滑の要因として、
どこまで「登記の内容」に個人情報を公開するのか、
その均衡を図るべきときではないでしょうか。

2021.02.18

『心を支えてくれた言葉』VO.l3

 『生きていることだけで、丸もうけ』

この言葉は、有名な言葉ですね。
明石家さんまさんの名言です。IMARUさんの名前の由来になっていますね。

『別れたら、新しい人と付き合える。だから別れても大したことない』

これも明石家さんまさんが、よくバラエティーでおっしゃる言葉です。
物凄くシンプルでポジティブ。だから、60歳を過ぎても、芸能人、文化人、素人の方、
年代問わず、『人を楽しませる天才』なんでしょうね。

『メロンを食べたら、どんな病気でも治ると自分に言い聞かせているから、
医者に行ったことない』

これも、そうです。一時期、『マインドコントロール』という言葉がテロ団体に
よって、悪いイメージが付きましたが、実は、心理学上、とても大切なことです。
自分の意識、精神を自分でコントロールする。
これができれば、どんな事が起きても対処できるでしょう。

ようやくワクチンが日本でも医療関係の方から投与が始まり、
コロナに対抗できる手段を得ることができました。
まだ、マスクの着用や、消毒等の生活が続きますが、
時には、大笑いして、今を忘れたいときもありますね。

2021.02.16

プロレス界、1強時代の始まり

 先日、プロレスリングNOAHが数年ぶりに「日本武道館」で大会を開催しました。

そこでのメインカードがNOAHの最高峰のベルト「GHCヘビー級王座」のタイトル戦でした。
現王者 潮崎豪選手 VS 武藤敬司選手 という、長年のプロレスファンには感慨深い
試合でした。
チャンピオンの潮崎豪選手は、試合途中で亡くなった三沢光晴さんの、その試合のタッグパートナー
でした。プロレスリングNOAHの創始者でもあり、GHCのベルトの創始者である三沢光晴さん。

一方、武藤敬司選手は、かつて新日本プロレスの闘魂三銃士のひとり。新日本プロレスの最高峰
「IWGPヘビー級」、全日本プロレスの最高峰「三冠ヘビー級」を腰に巻いた、テレビでも
お馴染みの、プロレス界では「レジェンド的な存在」です。

潮崎選手は、バリバリの38歳。武藤選手は58歳。
業界的に見ても、潮崎選手の勝因が大きいです。

しかし、一瞬のスキで武藤選手が「フランケンシュタイナー」で、勝利し、GHC王者に
なりました。

武藤選手の経験が光ると言えば、それまでですが、
新日本プロレスの現IWGPヘビー級、IWGPインターコンチネンタル王者の飯伏幸太選手と
比べては、あれですが、さすがに、飯伏幸太選手の身体能力、体力からすると、差が
あり過ぎる気がします。

ここでも、新日本プロレスの1強時代が確実なものになってきている感じがします。

オカダカズチカ選手の「レベルが違うんだよ!」の言葉通り、「レベル」の差は
新日本プロレスとその他のプロレス団体と言わざるを得ない状況です。
(プロレスファンとしては、少し寂しい気がします)

潮崎選手をはじめ、若手、現役バリバリの選手に奮起して頂きたいです!

色々な世界で「世代交代」が必要とされ、やはり時間の軸は前に進めないといけないと
思います。
どの業界も「ルーキー」の加入で活性化して、時代が回ると思います。

時代を止めては、いけないと思います!

2021.02.15

民法では対策できない『お一人様』の財産管理、相続対策

 少子高齢化、核家族化、そしてコロナ禍で、ますます家族の単位が少人数に
なってきており、財産管理、生前相続対策が重要になってきております。

地方から大学で首都圏に出て、就職、結婚、家庭を築かれ、マイホームを
購入され、地方のご実家には両親だけが暮らしているという状況の方から
最近はよく、生前相続対策のご相談を受けます。

親子仲は良いけど、地元には帰ってくるつもりはない、という親子が多いように
思います。このコロナ禍で帰省も出来ず、こういった話はなかなか、オンラインでは、
と、いう事もお聴きします。

継がせる子どもに迷惑をかけたくないから、葬儀等の手続きもという、ご相談が
増えました。
代々の墓を墓じまいするという話も現実的に増えているようです。

ご相談頂く方の中で、『お一人様』という、今は身寄りがいない方からのご相談が
よくあります。

民法上、この『お一人様』に対する対策の手段がほとんどございません。
勿論、ございますが、その方の『ご意思』や『想い』を反映させることが出来ず、
「法律に従いなさい」と言った、内容の規定しか残念ながらございません。

しかし、「信託法」は、「あれこれ、こうしなさい」という行動を妨げる法律では
ないために、血縁関係がなくとも、相続関係がなくとも関係ございません。

「託す」ご自身の信頼できる方に託す事が可能であり、ご友人、お仲間同士で
委託者、受託者の関係で信託契約をされておられる方の現実にいらっしゃいます。

また、事実婚の方、特にLGBTの方を民法は擁護する規定を置いておりません。
条例上で「カップル」認定までで、従来の法律上には規定がございません。

ここでも、「信託法」であれば、性別の事は関係なく、財産管理、資産承継の対策を
実行できます。

こういったように、民法などの従来の法律ではカバーできない方々の権利も
「信託法」であれば、カバーできます。

現在、オリンピックでの女性差別問題が生じておりますが、
やはり、従来のままの認識を変えない国会で作られた法律ですので、
国家規制の「大陸法」から、国民視点の「英米法」に世界も基準が変わっております。

ここの「ガラパゴス化」は、私、法律専門家としても避けたいところです。

2021.02.12

SNSの力と世界の流れ

 森会長が辞任されました。

やはり、というか、時期を逸した感もありますが。
SNSの力は凄いですね。
改めてネットの世界で、既に世界中と繋がっていることを
実感しました。

世界の流れに残されているのは、日本の法律も同じことが言えます。
最近、民法の改正の要綱案が出され、大きな変革期に入ってように
思います。

「ハーグ条約」子どもの権利擁護の条約に批准しているにも
関わらず、日本では、「無国籍の子ども」「養育費問題」など、
数十年間、棚上げされていました。

それがようやく、民法が改正され、批准した条約を遵守するものに
なってきました。

一人一人の声が集まれば、政治、権力を動かせるSNSの力は、言論の自由を
より後押しするものになりました。
しかし、SNSによる犯罪の増加も問題です。

匿名性があるSNSの世界では、簡単に人を言葉で傷つけることもでき、
人の命を奪うことも可能です。

SNSは、あくまでツールですので使い方には、より一層の配慮が必要ですね。

2021.02.10

やはり、「M&A」にも損保が必要‼

 東京海上日動火災保険が「買収後の発覚に備えM&A、規模に応じ補償」の
損害保険を売り出すようである。

昨今、個人の企業買収が盛んになりつつあるが、やはり企業にはさまざまな「人」「会社」
が関わっている。
企業買収時には、見えないリスクは必ず存在する。
しかし、M&A専門家と名乗る者は「デューデリ、デューデリ」と、
覚えたての言葉を、誇らしげに話す、滑稽な場面に出くわす。

「デューデリジェンス」(資産査定)
この機能が、健全に機能していない場合が多い。
一定の知識があれば、M&Aのエキスパートと名乗る者もいれば、
金融機関が最近では、この分野のプロの顔をして出てくる。

これは、お門違いも甚だしい。
一つの資格者、一つの機関ではできるほど、M&Aは甘くない。

一度、成立したら「後戻り」は出来ない。

そこで、是非、「自社株」を民事信託を活用して、事業承継、擬似M&Aを
お勧めする。
これは、「後戻り」することも可能なである。

潜在的なリスクもカバー、マネジメントも可能である。

経営者の方に、今こそ、「自社株」の信託をお勧めしたい。

2021.02.08

突如、出現したSNS「クラブハウス」

 インスタグラム、Twitter、YoutubeといったSNS分野に突如、出現した「クラブハウス」

インスタグラム、Youtubeなどは、いかにして見せるか、でしたが、
この「クラブハウス」は、音声だけのやり取りで、招待されれば有名人や芸能人と
SNS上で会話ができる、参加型ラジオのSNS版ともいえるものです。

この「クラブハウス」、いきなり人気を博しているようで、有名人も既に
利用されているようです。

いままでは、「視覚」で評価を競っていたのが、「声」や「トーク」で評価を
競う。

これは、とてもよいSNSツールかもしれません。

文字のやり取りだと、一定時間は一方的に文字化して相手に
送りますから、表現が激しかったり、人を傷つける言葉を
その場で言える(書ける)環境ですから、思わぬ事態が生じます。

しかし、声のやりとり、会話だと声色で感情も伝わりますし、
自分の声も相手に認識されるので、そこまで、キツイ言い合いは
避けることができると思います。

このコロナ禍で、人と人との繋がりが希薄になりがちになり、
コミュニケーションを取りずらい中、自分の言葉でコミュニケーション
できるのは、とても貴重だと思います。

ZOOMとか、映像付きで、顔を見て話しづらい事も
相談しやすいかもしれません。

2021.02.08

【Vo.2】心を支えてくれた言葉

ある時期、人は世の中から「オマエは無力だ」ということを
嫌というほど思いしらされる。
そこで、大半の人たちは何かを、あきらめてしまう。
だが、大切なのは、逆に無力だと自覚することだ。
そして、「無力」だと思っても、
「無能」だと思ってはいけいない、ということだ。

ー『ふたり』唐沢寿明著 村上龍 初版帯よりー

この『ふたり』という書籍に出会って、僕の人生観を変えて
くれました。
もう、20年以上前の書籍です。今は文庫化されていますが、
勿論、唐沢寿明さんの書かれた本の内容にも感銘しましたが、
この、作家 村上龍さんの帯書の言葉にも、感銘しました。

今でも、壁にぶつかった時、力が必要なときは、この帯の
言葉に勇気をもらっています。

無力感を認識した上で、そこから自由になろうと
願ったのだろう。

経験不足、知識不足などあると思いますが、
それは、そこで経験に変えて、そこで知識を入れればいいんだ!
と、困難にぶつかった時はこの言葉を思い出して、やる気を
もう一度、再確認します。

現在、コロナ禍で明るい話題もなく、現実は大変です。
皆さん、それぞれに不安や悩みを抱えて生活していらっしゃると
思います。

でも、「無能」だと思わず、そこで動いた経験、感じた事、
は、いつか、ご自身だけの財産になると思います。

このブログをご覧になられて、「いっちょ、やってやるか!」と
思える言葉があれば、幸いです。