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2020年12月

2020.12.28

今年一年ありがとうございました。

昨年の11月に始まった新型コロナウィルスの感染。
中国政府は、否定していますが、多くのメディアは中国の武漢が発生源と
報道しています。

真相は、わかりませんが、それよりも、ワクチン等の接種で集団免疫を獲得し、
マスクの必要のない世界が来る事を願っております。

でも、新たなマスクの必要のない時代は、かつての時代に戻ることには、
ならないと思っております。
それは、コミュニケーションの二極化が進んだ世界になる、と思います。

日本の会社でも『バーチャル総会』が主流になるでしょう。 
アメリカ、ドイツでは、物凄いスピードで進んでおります。
わざわざ、大人数が集まり実際に議論もないのに、集まる必要性はなくなると、
思います。
逆に、議論したい方は、『バーチャル総会』で発言すればよいのです。
これは、実際に人が集まり会議体にすると、関係ない者が煽り、野次る、
『野次は国会の華、醍醐味』と言われた時代は、もう時代遅れです。

その煽り、野次のために論点が外れた議論もなくなるでしょうし、
議事運営も上手く進むと思います。

しかし、対極的に『アナログなコミュニケーション』が、より
重視される世界になると思います。
『情』を必要とするコミュニケーションです。
これだけは、人間は五感以外に空気感を持った動物です。
これだけは、さすがに『バーチャル』より、実際に会う必要があると思います。

長々と話して参りましたが、来年は、皆さまにとって、より良い年になるように
願っております。
本当に今年一年ありがとうございました。
良いお年をお迎え下さい。

来年もよろしくお願い申し上げます。

司法書士奉還町法務事務所 代表
協同組合親愛トラスト  副代表    日下 淳

2020.12.23

私の座右の銘、『塞翁が馬』の意味のご紹介

 私のプロフィールで、座右の銘で
『人生、万事、塞翁が馬(さいおうがうま)』と載せてあります。

この『塞翁が馬』の意味について、諸説ありますが、
私が認識している説をご紹介したいと思います。

中国の故事で、大切にしていた良馬が当然ある日
いなくなり、飼主は途方に暮れていました。
すると、数日後、その良馬が一頭の良馬を連れて帰ってきました。

また、ある日、その良馬に飼主の息子さんが乗馬していると、
落馬して、大怪我を負って、その飼主さんは心を痛めました。

しかし、その怪我を負っているため、徴兵の義務を免れ、
戦争で命の危険に晒されることなく、事をえました。

意味としては、その時起こった事が将来、良しとなるか悪しきと
なるかは、時間が経ってみないと結果がわからない、
すなわち、結果オーライ!という事です。

まさに『人生』と同じだと思います。

その現在起きている事を、将来どのように生かすのかで、
人生は変わると思います。

何事も全力でやるだけやったら、後は「野となれ山となれ」で
良いと思います。

全力でやったなら、必ず結果はすぐか、先かは、わかりませんが、
それなりの果実を得るでしょう

だから、人生は楽しいのではないでしょうか。

2020.12.21

2021年は『淘汰と再編』の時代

 経済誌や雑誌で年末恒例の『来年の予測』をしていますね。

共通するのが、来年は『淘汰と再編』の年になるとあります。
一部の記事には、今までの経済の方式が破綻し、新たな仕組み、枠組みが台頭してくる。
と、ありました。

今年の新型コロナの影響で『本当に必要なものは何か』『変化しないといけないもの』が
見えてきた感じがします。

会社法の株主総会もバーチャル総会になるでしょう。
いやいやながらでも、ZOOM等でオンライン会議をされた方もいらっしゃると
思いますが、慣れてしまえば、こちらの方が簡単で時間短縮で無駄も省けたかも
しれません。

本当に対面で会うべきか、オンラインで充分か、その点も見えてきたのでは、
ないでしょうか。

ワクチンの話題がありますが、当面は、今のコロナ禍の生活をしないと
いけませんので、今のうちに準備したいことは、たくさんあると思います。

医療関係の方々に感謝をしながら、僕も年末年始は来年の戦略を考えようと
思います。

2020.12.15

『言葉』が作り出す大きな認識の違い

 GOTOキャンペーンも、急遽、全面的な休止が決定されました。
菅首相は、急ハンドルをなさるようで。

ここで気になるのは、『医療崩壊』という言葉と、言葉が作り出す
誤認させるものです。

健康なときは、病気や怪我など自分がすることはない、と思いがちです。
しかし、いざ何か病気や怪我をすると病院に行きます。
これ、実は当たり前の様なことで、当たり前ではありません。

日本の医療は国民皆保険制度のため、余ほどのことがない限り
診察して下さいます。
しかし、アメリカは『オバマケア』という皆保険制度は廃止され、
実費での診察料を請求されます。

急病、交通事故で緊急搬送されても、救急指定病院は引き受けて
くれます。
しかし、『医療崩壊』になってしまうと、病院から拒否されてしまいます。
一度、引き受けた患者は、診察する義務が発生し、適切な診察、処置を
行うと後に、医療過誤で訴訟の対象となります。
よって、コロナ患者の処置に当たり、病院の需要を超えると、
拒否せざるを得ない状況になります。

これが『医療崩壊』です。
もし、貴方が不運にも交通事故の被害者になり、大怪我を負っても
現在の医療環境からすると、『うちの病院では、受け入れできません』
妊婦さんに万が一のことがあっても『うちの病院では、受け入れできません』
高熱が出て、どうしようもない状態でも『うちの病院では、受け入れできません』

日常、当たり前に対応してくださる医療機関は麻痺し、適切な運用が出来なければ、
我々、国民が命を、コロナ以外で落としかねない状況を『医療崩壊』という言葉で
意味しています。

自分には関係ない、という訳にはいきません。

言葉に翻弄され、本来の現状を観なくて理解される事象が多いように思います。

くれぐれも、言葉、情報の取り違いには、気を付けて下さい。

2020.12.11

『若さ』という無敵な資格。

 このコロナ禍で、受験、就職に不安、心配を持たれている若い方がたくさん
いらっしゃると思います。

一番、無敵な資格は、実は『若さ』という資格です。

どんなに偉い学者、社長だって『若さ』を手に入れる事はできません。

よく『最近の若い者は。。』という嘆きや怒りの言葉を使う年長の方がいます。
なぜ、その言葉をいうかというと、単純な『若さ』への嫉妬です。

『若さ』という『まだ何者でもない』という事実。
これこそ、これから『何者にでもなれる』という『無限の可能性』です。

是非、今、逆境でも、持っている無敵な『若さ』という資格を武器に
正々堂々と戦って欲しいと思います。

きっと、数十年後、この『若さ』が無敵な資格と当初から気付いて
戦ってこられた方が多くのモノを手に入れていると思います。

2020.12.10

『コンプライアンス』が持つ本当の意義

 『コンプライアンス』、『コンプラ』とか、世間では常用英語のように使われて
おりますが、近日中の会社法の改正により、本当の意味、意義、怖さで
『コンプライアンス』というものが、どういう意義をもち、社会に還元されるべきか
を、目の当たりにすることとなるでしょう。

『会社法』は、『信託法』と並び、規制緩和された『英米法』体系の法律です。
よって、当時者間の意思は尊重され、国家がそこに介入することは原則できません。
しかし、その『自由』の裏返しには『責任』があります。

それを如実に表すのが、アメリカの契約書の内容の濃さに現れています。

有名な俳優が大企業と広告契約する際には、報酬として10数億円ともいえる
莫大な報酬で契約されることが日常です。

しかし、その報酬を得るのと同時に契約違反があった場合(約束を破った場合)
には、違約金が報酬に数十倍の金額を支払う契約もしてます。

例えば、○○社のお酒、ドリンクしか飲んではいけない。
○○キロ以上体重を増やしてはいけない。
○○キロを維持しなければならない。
髪型を変えてはならない。
夜〇時以降の外出禁止。
ジャンクフードを一切、食べてはいけない。
○○社の映画、ドラマには出演してはいけない。

など、かなりのプライベートに入ったものまで制約されます。

なぜなら、その企業のイメージを担うにですから、その報酬に見合う事を
約束させられます。

『コンプライアンス』も日本語に直訳すれば『法令遵守』です。
ルール、規則、法律を守ることです。
さすがに『モラル』は、入りませんが、社会人としては、当たり前のことですが、
それほど、現代社会では法律が蔑ろにされているのかもしれません。

2020.12.09

今年一年を『禍を転じて福と為す』ために!

 イギリスでは、新型コロナのワクチン投与がはじまりましたね。
いよいよ、ウィルスと人間との闘いも最終局面に入りました。

しかし、日本では、既に『医療崩壊(言葉にすれば、簡単ですが)』が、
始まっているように思います。
今一度、一人一人は出来る感染対策を心掛けたいものです。
医療に従事されておられる皆さま、本当に感謝申し上げます。

この一年を通して、日本の社会が抱える問題が如実に現れたと思います。
・日本社会の働き方が世界から遅れをとっている点。
・IT化が圧倒的に先進国内で最下位にいる点。
・企業のガバナンスの時代遅れが甚だしい点。
・こんなに『生前相続対策』や『事業承継対策』を謳っている
専門家が多いのに、廃業していまう会社が多い点。
・日本社会の『ガラパゴス化』が進んでいる点。 等々

現在では『ガラパゴス化』という言葉は『スマホの普及』により、
なくなりつつありますが、日本社会こそが『ガラパゴス化』しております。

第2次世界大戦の敗戦後、日本は急激な社会成長を遂げ、人口、技術、経済
あらゆる面で世界の最先端を走っていました。
田中角栄の『日本列島改造論』にあるように、あらゆる社会インフラが整備され、
世界第2位の経済大国になりました。
その為、内需拡大という経済成長の場を我が国内だけで、賄え、世界に進出する
という概念、念頭はなかったように思います。
なぜなら、日本社会で1位になれば同時に世界でも上位であることが証明された時代
だったからです。
平成元年の世界の企業の資産ランキングトップ10は、日本の企業で埋まっています。

しかし、近年の世界での日本の企業はトヨタ自動車の世界42位が日本企業の最上位です。
では、何が起こったのでしょうか?

それは、『過去の成功体験に胡坐をかいた日本社会が新たな一手を出さなかった、いや
出したくなかった』のではないでしょうか?

『過去の成功体験』は重要です。
しかし、過去は過去。化石のようにどうしようもないのです。

今の日本政治にも言えるでしょう。
『ハーグ条約』に批准しておきながら、国内法の体系を整えない、
これは、日本の政治の怠慢でしょう。

誰もが現役でいたいと願うのは、当然だと思います。
しかし、正月の箱根駅伝のように、後世に『襷』を託す相手のために
走られているか、が大きな問題です。

僕も駅伝で走った経験があるのですが、個人の1500メートル走、800メートル走
よりも、かなり緊張したのを今でも覚えています。
僕が次の走者(仲間)に『襷』をつなげなければ、競技として終わってしまいます。

そうです、次の走者(後継者)に『襷』を託すために、全力疾走ができるのです。

しかし、日本に中小企業の多くは後継者不在です。
よって、どこまで全速力ではしればいいのか、わからないですし、『襷』を託す
目標がないと、途中で棄権という話になる、ということかもしれません。

だから『襷(たすき)』を託す相手を探して、頑張って頂きたいと僕は思います。
そのためになら、僕も全力で伴走します。

2020.12.07

【私見】コロナ禍で経営破綻した会社の共通点。

 今年のコロナ禍で、飲食、観光、小売り業、と対面の業種が経営破綻に
追いやられています。

特に小売り業でも、アパレル業の経営破綻が多いようです。
日本のアパレル業をけん引した「レナウン」がその代表格といえるでしょう。
アパレル業も、ZOZOをはじめ、オンラインで購入される方が増え、
サイズも違えば、交換できるといった、あらゆるサービスが充実してます。

僕も服、ファッション関連が好きなので、なるべくお店で、親しい店員さんから
買うようにしています。
なぜなら、会話を楽しんで、社会のトレンドを吸収するためです。
親しい店員さんでしたら、僕の趣味もご存知ですので、提案してくれる服も
僕の好みにあったものを提案してくれます。

しかし、現代では、このやり取りが面倒くさいという方が多いようで、
大型店舗では、接客をしないスタイルのお店が多いように感じます。

アパレル業で、始めは「ビックカンパニーより、グッドカンパニーを目指す」
と言う経営者の方が多いです。
しかし、売り上げが上がると、急激に店舗を拡張し、全国展開というカタチを
とり、いつの間にか、当初の会社の方針を知らぬ間に転換させていることが多いです。

洋服などの分野で言えば、コア(特定の顧客)なお客様は、そこにお店があるから、
そこでしか買えないから、と言う希少性も洋服のブランドに含めておられると思います。
私見ですが、洋服が好きな方は「他の人との違いを楽しむ、個性を楽しむ」という点が
あると思います。
会社、企業の理念を追求する事は大切ですが、お客様が何を求めて、その会社、ブランドを
選択して下さっているのかを、いつの間にか、疎かにしているように思います。

会社、企業に利益をもたらすのは、素晴らしい『理念』ではなく、『お客様のニーズ』です。
そこを見落とした企業、会社が窮地に面している様に思います。

やはり、いくらIT技術が発展しても社会を動かしているのは人間、そう感情を持つ人間ですから。

2020.12.03

『患者を診れない医者』と『依頼者の話を聴けない法律家』

 ブログのタイトルは、ある地域医療に携わっていらっしゃるお医者さんの言葉です。

『患者を診れない医者』とは、現在の医者は、医者としての感覚、瞳孔、下あごを触る、
聴診器で心音を聴く、お腹を触る、背中を触る、聴診器をあてる。
これは、医師が人間としての自身の五感を駆使して、患者さんの初見に必要なことでした。
しかし、医療機械の発達により、検査に頼り、患者さんの声も聴かず、数値ばかりを気にする
現代のお医者さんの特徴です。

『依頼者の話を聴けない法律家』とは、契約書や法律の概念ばかり気にして、
依頼者の意向を聴かないで、判断する法律家です。

どちらも、人間に代わり、AIの方がより優れているでしょうね。

しかし、人間と人間として関わる以上は、数値、法律では見抜けない問題点、
本当の患者さん、依頼者の意向をまさに『汲み取る』ことができるのは、
人間の医者と法律家だけです。

そこで、より一層のコミュニケーション能力が重要になってきます。

貴方の信頼している、医師、法律家はコミュニケーションをきちんと
してくれていますか?

2020.12.01

「特殊詐欺」の間接的被害⁉

 様々な趣向で、絶えない特殊詐欺。
役割、配役までして、実際に被害者のお宅まで訪問する詐欺集団。

その輩が「アポ電強盗」という、より凶悪化してます。
コロナ禍でも、特殊詐欺集団はさまざまな補助金や助成金という名で
忍びよって来ます。
くれぐれも、ご注意下さい。

これも、特殊詐欺の集団の間接被害でしょうか?
「遺産承継業務」で、各相続人の方に書面に実印を頂く機会があり、
時に、相続人の方のご自宅まで、訪問させて頂くことがあります。

その際に、「あなた、詐欺でしょ?」と、誤解されて、相続手続が
進まない事があります。
とても用心深くされていて、防犯意識は高く良いことですが、
特殊詐欺のグループは、交通事故の詐欺で、弁護士が伺います、という
ケースがあります。
それに、影響され、司法書士も「新たな手段」と思われて、
誤解されることがあります。

防犯意識が高いのは、よい事ですが、
これも「特殊詐欺」の間接的な被害、業務妨害⁉なのかな
と思うことがあります。