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2022.04.27
【民事信託】受託者の業務とは…
「民事信託、家族信託®で、受託者は何をすれば、いいのですか?」という質問を
受けます。
それは、単純明快です。
何故、どういう目的で受託者に大切な財産を託したか、託した委託者がその財産を今まで
どのように、管理、運用等をしてきたか、を考えれば、自ずと答えはあります。
「受託者の責任義務」について、「善管注意義務」でなければならない、と
日本司法書士会連合会の民事信託推進部?、委員会?プロジェクトチーム?は、
言っておりますが、信託法の条文は、そう書いておりません。
信託法第29条(受託者の注意義務)
受託者は、信託の本旨に従い、信託事務を処理しなければならない。
2.受託者は、信託事務を処理するに当たっては、善良な管理者の注意をもって、
これをしなければならない。ただし、信託行為に別段の定めがあるときは、その定めるところによる
注意をもって、これをするものとする。
そうです、別段の定めが認められており、「自己の財産と同じ責任」に、管理義務責任を軽減できるのです。
勿論、信託行為(契約)で定めておく必要がございますが。
「受託者は、委託者がその財産について行ってきた行為をすれば、良い」のです。
信託に、それ以上もそれ以下も、私はない、と思います。
それが出来るように、「信託専門家」は、きちんと信託行為(契約等)で
決めておく必要がありますね。
2022.04.19
日本の私立大学の4割が10年以内に統廃合へ
昨日の日経新聞に「日本の私立大学の存亡」について、記事がございました。
少子高齢化と、私立大学の乱立で、やはり、統廃合は避けられない状況の様です。
一部の大学が、助成金等で海外の留学生を入れていて、ある意味の延命をしていた様ですが、
この新型コロナの影響で新たな留学生を受け入れる事も出来ず、統廃合の流れになっているようです。
「私立大学」の誘致は、地方都市においては、一大のビジネスチャンスになっていました。
若い学生が来るのと同時に「衣・食・住」の経済が動き出す。
しかし、その流れも、都市部の巨大ターミナル駅の傍に『出張キャンパス』で社会人向けに
なり、地方都市のキャンパスは縮小の流れになっております。
やはり、少子高齢化という問題は、色々なところで暗い影を落としています。
また、私立大学のようなアカデミックな研究できるところが減少することは、
様々な自由な発想に基づく研究を損なう結果になるかもしれません。
今一度、社会問題として、大きく舵を切るべき時が来ている気がします。
2022.04.15
「相続税法第58条」
相続税法第58条
市町村長その他戸籍に関する事務をつかさどる者は、死亡又は失踪に関する届書を受理したときは、当該届書に記載された事項を、当該届書を受理した日の属する月の翌月末日までにその事務所の所在地の所轄税務署長に通知しなければならない。
相続手続きの際の、ご相談で、「相続税って、国税は、どうやって判るの?」と、
ご質問を度々、お受けしますので、条文を探してみました。
日本国憲法にも「租税法定主義」と、国民に課税する場合には、根拠法令が必要です、
と決められております。
税法は、税理士さんの分野ですので、「法律」という側面で、ご紹介しました。