これからは未来信託
これからは未来信託

ブログ

2020年06月

2020.06.15

「異常気象」から「気候変動」、「気候危機」へ

 環境白書に「気候危機」という言葉で、現地球環境について、述べられていました。

一部の学者は、「大した事ない」と述べておりますが、地球規模で1度温度が上げるのは、
やはり、「気候危機」としか、言いようがないと思います。

コロナ禍で、今年は昨年と同じ、それ以上に暑くなる、と長期予報で言っていました。
かつては、北海道に「梅雨」という概念がない、と言われておりましたが、それも、
近い将来、「北海道も梅雨入りしました」と天気予報で、流れる日は遠くない気がします。

実際に、この暑さでマスクを着用して行動するのは、本当に大変ですね。
よく水分補給と、人混みではない場所では、マスクを外すという、こまめな行動も
必要だと思います。

「酷暑」には、「豪雨」も付きものです。
コロナ禍での避難形式も変わると思います。
「コロナ禍」「酷暑」「豪雨」という、危機の中で、できる限りの
対策を考えて行動しないといけない、「今年の夏」ですね。

2020.06.12

適切な『遺産分割協議書』を作成して頂いておられますか?

 ネットで「相続 遺産分割協議書作成」でたくさんのページがヒットします。

実務をしていると、雑な「遺産分割協議書」を拝見します。
それも士業の方が作成されたという書面ですから、驚きです。

かつては、「被相続人〇〇の相続について、この相続について、共同相続人全員は、一切のこの相続財産を
相続人○○に相続させる」この文言のみで、相続財産目録も作成せず、相続人の住所、氏名、実印を押印して、
遺産分割協議書が作成できるという、士業の方がいらっしゃいます。

しかし、これでは、プロが作る遺産分割協議書として、恥ずかしい書面です。

なぜなら、相続財産の確認、相続人の確認、万が一、後日、相続財産が見つかったら、この文言によると、
この時点の相続人が取得することになります。

では、なぜ、「遺産分割協議書」を作成しておくのでしょうか?
それは、「リスクをマネジメントしておくため」です。

この時点での「合意のアシアト」を残しておくのです。
そうすれば、後日、新たな火種が出ても、この「遺産分割協議書」で、予防できます。
そのためには、簡単な文言で、実務が通ればよい、という悪しき慣習、陳腐な士業の技を実務という
恥ずかしい行為から、士業は早く脱却すべきです。

また、司法書士が登記申請用だけに「遺産分割協議書」を作成します。
なぜなら、きちんとした「遺産分割協議書」には、被相続人の全ての相続財産を掲載しております。
こちらを登記申請に使用すると、この「遺産分割協議書」が登記原因証明情報として、法務局に保管され
利害関係者に閲覧されます。正当な権利行使に基づく者であれば、よいのですが、「地面師」という
詐欺集団が、不動産のみだけでなく、附随する財産も標的にしている様です。

その標的になる情報を知られないためにも、登記申請は不動産に対してのみですので、
余計な情報は載せないに限ります。

是非、この点も押さえている専門家か、で、「できる専門家」かの判断がつく基準でもあると思います。

ご参考にまで。

2020.06.11

「差別のない社会」が新たな時代のキーワード

 令和元年6月14日に「成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律」が施行されました。「ノーマライゼーション」という名の元に「成年後見制度」が始まり、今日に至ります。

日本の悪しき慣習で「臭い物には蓋をする」という事があります。

私が知っている80歳を越える年齢で、現役からは一線を引かれましたが、人間的にも医師としても
尊敬できる精神科医、心療内科医がいらっしゃいます。
その先生は、「精神科病棟の壁をなくす」をライフワークにされておられて、活動されてきました。
私の知る日本の歴史において、この事を数十年前からライフワークにされておられたなら、色々と
ご苦労があったと想像に難くありません。
しかし、そのライフワークを貫かれ、現在の社会では、最先端の考え方になりました。

「壁をなくして、問題があるなら、医師がそこを補えばよい」という、考え方をお持ちで、
大変、感銘を受けました。
何より、患者さんと、そのご家族をきちんと見られて、薬による治療ではなく、対話を重視
されておられ、その医師としての意識の高さに脱帽です。

先生に見習って、私も司法書士という士業を全うしたいと改めて思う今日この頃です。

2020.06.10

新日本プロレスも再開!!

来週15日(月)から、新日本プロレスは興行を再開する!

昨日、『報道ステーション』のスポーツコーナーで報じられておりました。
報ステで報道されるのは、それだけ認知されたことでしょうか?
いや、テレビ朝日が新日本プロレスを放映しているからでしょう、おそらく。

最初の数興行は無観客で試合をして、有料配信で生で放映するようです。

その後、観客を入れて様子を見るそうです。

NJC「ニュージャパンカップ」といって、シングルのトーナメント戦で、
優勝者は、IWGPヘビー級、IWGPインターコンチネンタル2冠王者の内藤哲也選手に
挑戦できる権利を与えられるようです。

私の注目選手は、IWGPジュニアヘビー級王者、高橋ヒロム選手と、飯伏幸太選手の二人です。
高橋ヒロムは、ジュニアヘビー級王者として、階級を越えてヘビー級王者になる事を目指しています。
体格、体重差をいかにして克服して闘うかに注目したいと思います。

飯伏幸太 選手は、ジュニアヘビー級からヘビー級に転向し、現在、棚橋弘至選手とタッグ王者です。
シングルとしても、注目される選手です。

皆さんも、いろんな選手がいますので、注目する選手を応援してみてはいかがでしょうか?

2020.06.10

自宅で最期を看取る。

 昨日、『ガイアの夜明け』で「自宅で最期を看取る」支援をしている医療法人にクローズアップしてました。

先日の日本の人口増減数は、ご存知のとおり、出生は過去最少、死亡は過去最大となっておりました。
1人生まれるのに対し、50人の方が亡くなる比率だったと思います。

この医療法人は、若手のお医者さんと、若手のスタッフで運営しておりました。
かつては、地域に根付いた活動をされているお医者さんは、往診(患者さんのご自宅まで診察に行く)を
されていましたが、往診をされるお医者さんの数は、年々、減少しているそうです。

この往診してくださる、「かかりつけのお医者さん」がいないと、「自宅で最期を迎える」のは、
とても困難です。なぜなら、ご自宅でかかりつけのお医者さんがいないと、自宅で最期を迎えたときは、
まず、救急、そして、警察を呼ばないといけないからです。
「事件性があるか、ないか」を捜査され、ご自宅に同居されている、ご家族も事情聴取をされます。

そこに、どれだけ時間がかかるかは、状況、死因にもよりますが、かかりつけのお医者さんがいれば、
万が一のときに対応して下さいます。

『生きているのではなく、生かされている』と語る、コロナと戦う看護師さんの
言葉が印象的でした。『一日一生』と、千日回峰行を成し遂げらた僧侶の方の言葉に通じるものがあります。

私も『想いを添えた資産継承、事業継承』のお手伝いを仕事にさせて頂いております。
この番組に出演された若手の医療スタッフの方が、『いかにして、その方の想いを汲み取れるか』を
大切にして、患者さんと接しています、とおっしゃっていました。
その心持ちは、私も大切にさせて頂いております。
私は直接、人の生死に携わるわけではありませんが、その方の生前の意思や想いを後世にお繋ぎできる
仕事として携わっております。

そこには、『遺言書、相続問題』『争う族』という言葉は存在しないと思っております。
ご自身で築かれた財産の行く先を、ご自身の想いでお決めになるのですから。
その道筋の選択肢をご提供して、お手伝いするだけです。

私がご提供させて頂く『道』は、『コース(course)』ではなく『ウェイ(way)』です。

2020.06.08

『奈良の大仏さま』と『薬師如来さま』に託した先人の想い

 古都、奈良、京都に行くとたくさんの神社、仏閣があります。

特に寺院には、仏教の宗派によりますが、ご本尊さまの『仏像』があります。
特に有名なのは、『奈良の大仏さま』でしょう。『盧舎那仏』と言われ、元々、託された願いは
『疫病の治癒』というものがあります。
古都、奈良の平城京が長く続かなかったのは、疫病のまん延が多くあり、それがなかなか治癒に
至らなかったことが挙げられます。
平安京の京都と大きな違いは『水』があるか、ないかの点だと言われております。

京都の『水』は、琵琶湖からの『水』でまかなわれていると、思われますが、実は、京都には、
豊富な「地下水」が存在したのです。それも琵琶湖の貯水量以上のものだったと言われております。
(現在では、地下鉄の工事や様々な開発により、枯渇しているようです)

やはり『水』があるか、ないかで生活や文化に大きな影響を与えます。
どの国も川すなわち『水』によって文化が形成されております。

京都も『茶道』『華道』など、水とは縁のある文化が栄えました。
また、公衆衛生的にも、地下水により、井戸できれいな生活水を手に入れることができ、
そこに集落の人が集まり『井戸端会議』の語源となっております。
地下水を利用して、銭湯(公衆浴場)が整備され、清潔な生活を早い時期から送れたそうです。
(京都には、たくさんの銭湯が残っておりますが、海外資本の高級宿泊施設の台頭により、その
銭湯もなくなりつつあります)

京都の寺院でご本尊として『薬師如来像』をおまつりしている寺院が多くございます。
『薬師如来像』は、人民を疫病から守るための願いを託された仏さまです。
片手には、『おくすり』を持って、人民を救うために、おまつりされております。

こうして、日本人は、見えない『疫病』に対して、見えない『力』を借りて、
乗り越えてきた事がよくわかります。

『誰かのことを、遠いどこかで想い、その人のために願う』
京都に行くと、その素晴らしい日本の文化ともいえる日本人の心意気が感じられます。

この『願い』や『想い』をこれからも、後世に『託して』いける世の中であってほしい
と、願います。

2020.06.05

来月1日から、大手コンビニ「レジ袋」有料化へ

 大手コンビニの三社(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート)は、来月1日から「レジ袋」の
有料化をスタートさせる。プラスチックゴミの環境破壊への配慮のためと言える。

今年は利用していないのですが、スタバも確か、アメリカの法人はプラスチック製のストローを
廃止したとニュースで見ました。日本のお店はどうだったか、最近、打ち合わせが減ったもので。

確かに、クジラの死骸には、たくさんのプラスチックゴミが残っていたようです。
人工的に作ったものですから、自然界での自浄作用によって処理できませんよね。
思えば、身の回りの物、「プラスチック製」のものばかりですよね。
文具、事務用品、等々。便利なものは、やはり、どこかで不利益なところが出てくるものですね。

この話題で、私が思い出したのは、幼少の頃、「フロンガスの排出を減少させる」「オゾン層の破壊を止める」
と、耳にしていたのですが、ここ数十年、聴いていないですよね。「オゾン層」は、どうなったのでしょうかね。

環境問題が「トレンドワード」になりますが、その後の検証結果を聴いた事がありません。
「地球温暖化」が「気候変動」になったり、やはり、環境問題を「トレンドワード」にしては、
いけないと、個人的に思います。なぜなら、「トレンド」は、「ブーム」と同じように終焉を迎えるからです。

人間が生きている以上、環境問題とどう向き合うか⁉永遠のテーマであり、課題だと思います。

2020.06.04

「空き家問題」と「野生動物たちの住処」

 新聞の動物行動学の研究者の方が興味深い記事を掲載されておられました。

「人間界の空き家問題によって、野生動物たちの住処がなくなる」

えっ‼と、思いましたが、昨日、東京で鹿が街中を徘徊しているニュースを見て、
「ガッテン」(合点)しました。

数年前から、山間の集落を「限界集落」と呼んで、お年寄りだけで、若者がいなくなり、
将来、住む人間がいなくなる、と言われてきました。(個人的に「限界集落」という言葉は、大嫌いです)
もう既に、無人になった山間の村も存在するそうです。と、同時に空き家の問題が発生します。
この山間で生活されておられた方々のおかげで、人間界と野生動物の住処のいわば「住み分け」が出来ていたそうです。

野生動物たちは、山間部で生活しておられる方々が山の手入れをして下さっていたので、山林が荒れることなく、
山で食料も調達できていたようです。
しかし、無法者が山間部に生活される方々がいなくなると、監視の目もなくなり、産業廃棄物やゴミを山に捨てる様になり、
または、山林開発で自然に反する開発事業をしたため、山間部がますます、荒れ果て、近年の気候変動の大雨により、
山で野生動物たちは、「生活場所」を失ったそうです。

きちんと、山間部の方々が野生動物との人間の共存を知らぬ間に保って下さっていたんですね。

「野生のクマが出没した!鹿が街を徘徊している!」
野生動物からすると、生きるために人里におりて来ざる負えない状況かもしれません。

未だに田を宅地にして、造成して、新築の建物を建てている現状。
これだけ、「空き家」があるのに、活用しようと頭を使わない業者、士業。

せめて、このような状況を「コロナ禍」が、『怪我の功名』として、何か日本の社会に変化をもたらして
くれる事しか、この「コロナ禍」には、救いがないように思います。

2020.06.03

「ジュンク堂書店 京都店」閉店と「ウェキペディア」の正しい利用法

 昨日、ネットで探しものをしていたのですが、大学生の頃、サラリーマン時代、司法書士受験生の頃、よく通っていた
四条通に面する「ジュンク堂書店 京都店」が今年の3月末ぐらいに閉店していました。
専門書の品揃えが豊富で、法律、きもの、司法書士試験の参考書を探しに、買いによく行っていました。
昨日、知って、少し寂しい感じがして、時代の流れかな、と思いました。

こうして、いまやパソコンで色々な情報を取得できる時代ですが、私のブログを閲覧頂いた方に
耳寄りな情報を差し上げます。
ネット検索で有名な「ウェキペディア」。情報源は誰か、皆さま、ご存知ですか?
実は、「ウェキペディア」は、自由に投稿が可能で、時に間違った情報を発信しております。

と、申しますのも、私の大学時代の恩師は、「政治思想史」の学者、研究者です。
「政治思想史」と言いましても、様々な派、考え方があり、著書の題目が同じだけで、
ある有名な方と同じ思想派だと言われ、大変、困ったようです。
その情報は「ウェキペディア」に書いてあったそうです。
恩師は情報修正を依頼したいが、どこに連絡すればよい判明せず、大変だったそうです。

ネットで流れる情報は、必ずしも正しいものばかりではありません。
そこを、どう判断するか、そこの能力も我々、日本人に欠けている、教育されなかった点だと思います。

書籍も審議不明なものもありますが、著者が判明しているので、「表現の自由」というものも
ありますので、まだ、ネットを情報源とするよりかは、良いかと思います。

情報をいかに判別できるか⁉その能力が問われる時代だと思います。

2020.06.02

ご子息が「国際結婚」された方へ

 国際化により、海外の方とご子息が結婚され、海外に移住されたご子息がいらっしゃる方も多くなっていると思います。
幣事務所にも、相続手続き業務をさせて頂く際に、海外に移住されておられる方を戸籍で拝見します。

ところで、皆さま、ご子息が海外の方とご結婚されて、ご自身が将来、お亡くなりになられた際の事を
お考えになられた事は、ございますか?

ご子息が外国籍に入り、移住された場合、日本に他にご子息がいらっしゃる場合、
相続手続きに時間と負担がかかる場合が多々ございます。

昨今のコロナ禍では、海外へ航空便がストップしているため、署名を書面にもらおうとしても、
物理的に無理な場合がございます。
(日本の書面主義的な面も災いしておりますが)
また、海外に移住されたご子息も相続人になりますので、海外のご子息の結婚相手側の親族に
日本での貴方の資産が、承継される場合も考えられます。

日本の法定相続制度、遺言制度は、日本人が海外の方とご子息が結婚され移住される事まで、
親切に考えてくれていません。

その際の資産承継、相続対策としては、「生前信託」すなわち、「民事信託」によって、
将来の資産の承継先を貴方ご自身で決めておく対策をお勧めします。

日本の相続制度は、諸外国から見て、「稀な」制度で運用しております。

ご子息が国際結婚される場合は、是非、「民事信託」もご検討下さい。