これからは未来信託
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ブログ

2020.05.26

『ことば』の使い方

一プロレスファンからしても、悲しい出来事がありました。

女子プロレスラーの木村花選手が亡くなった事です。
最近は、女子プロレスを見てなかったのですが、
女子プロレスには、華やかさと同時に技の危険度が高いです。
女性の方が柔軟性があるので、男のプロレス技より危険な面があります。

と、いうより、いくら鍛えていても、強面そうな感じがしても、
見た目と言動、受け止め方は違います。
かつての「ヒール(悪役)レスラー」が、プロレスを盛り上げてくれましたが、
彼らは、とても紳士です。(悪役レスラーの方が、日常生活では好印象だと言われてました)
(「タイガー・ジェット・シン」「アブドラーザ・ブッチャー」「蝶野正洋」)
プロレスもエンターテインメントの世界の一部です。
その役を演じて、プロレスというリングの世界を盛り上げてくれています。

身体は、肉体と精神によって構成されています。
肉体を鍛えていても、同時に精神も鍛えられるか⁉というと、
人それぞれです。一概には、言えません。

「ことば」は、素晴らしいツールであり、時には、凶暴なツールでもあります。
この職をしていると、よくそれが判ります。
「伝え方」で、人に対しての印象は、違います。
「助けたり」「助けられたり」「傷つけたり」「傷つけられたり」
特に相手を直にしないSNSの世界だと、普段は穏やかな方でも、SNSという世界では
凶暴になる方もいらっしゃると思います。SNSもコミュニケーションツールです。
一方的な言動で相手が生意気とか、悪いとか誹謗中傷するのは「みんながしているから」。
SNSがストレス発散の場。これは、理由になりません。
特に「みんながしているから」という理由付けの言動、行動は言語道断です。
こう言われれば、人は傷つくだろうや、自分がされたら嫌だな、という想像力が
コミュニケーションには必要です。その想像力が欠如しているのがSNSの世界の一部の
方だと思います。コミュニケーションには、相手方に立って考える、想像する力が重要です。

「ことば」には歴史があり、時代によっては使い方、意味合いも違ってきます。
特に日本語は、「漢字」から「かな」文化に、はじまり、素晴らしい独自の文化を形成してきたと思います。
その日本語の伝統を汚してはならない、と思います。
SNSという便利なツールを悪用して、日本語という文化のあるツールまで汚して、
人の命を奪ってはならないのです。

木村花選手のご冥福を心からお祈り申し上げます。