これからは未来信託
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ブログ

2020.05.11

コロナウイルスが崩壊させる不動産業界

 ips細胞でノーベル賞を受賞された山中教授がテレビでおっしゃっていた「予測」が興味深いものでした。

「このままの現状は、数年は覚悟した方がよい」
衝撃的な言葉でした。「ワクチンの作成、人間の抗体、治療薬全てが整うのには3~5年かかる。」
と。「ウィルスは専門分野ではないが、コロナウイルスを甘くみない方がよい」と、おっしゃっていました。

政府が「新しい生活環境」を提示してました。
・2m程度人と人の距離(ソーシャルディスタンス)を保つ
・手洗い、うがい、できればシャワーで体を洗う
・咳エチケット(マスク着用)
・外食は対面でしない、大皿料理は避ける
と、いうものでした。今までとは、色んな生活習慣を変えなければなりません。

「衣食住」の環境は、物凄い影響を受けます。
今までの飲み会、懇親会の方式を変えないといけない、シェアハウスの方式は必然的に排除される、
商談もリモートが基本になる、契約書が電子化、印鑑がなくなる。
今までは、やはり「人」と「人」が社会を動かしていたのに、距離を取らなくてはならない。

「人」と「人」を分断させる本当に恐ろしいウイルスですね。

住環境も、開放的な広いリビング、ダイニイグつくりから、換気ができる家族一人の個室化が進むと思われます。
窓がなく、換気が十分にできない高層マンション、高層ビルの解放的なオフィスの需要は減るのではないか、と
思います。事務仕事は、リモートワーク化が更に進み、出勤という概念もなくなるかもしれません。
自宅に独立した仕事部屋付きの住宅環境がスタンダードになるでしょう。

事実、首都圏のオフィスビルの入居会社から退室の申し出が数多く寄せられている、と報道がありました。

外国人と住みながら異文化交流できる「シェアハウス」も、姿を消すのは、早いかもしれません。


また、空き家対策として注目された「アドレスホッパー」とよばれる、定めた家、住居を持たない人が
全国にある「シェアハウス」に生活するというスタイルも、県境を越えた移動が規制される中、また、
知らない人との共有スペースが多いので、このビジネスモデルもコロナウイルスによって崩壊させられる
のかもしれません。