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2023.01.30
完成形、完璧なものは世の中にない。
起業される時、新たな部署に配置転換があったとき、転職したとき、
人生において、「新たなスタート」をするときがあると思います。
その時に、「よし、やってやろう!」と言う新たな意気込みはとても大切だと思います。
ここで、私からご進言させて頂くのは、「完璧な仕事」「完成形を作る」という目的は、
始めはモチベーションとして良いと思うのですが、メンタル面で途中で支障をきたす
事が多いようです。
日本人は、「根性論」「精神論」「気合」と言った、全ては否定しませんが、
論拠のない事で多くの才能を潰して来た歴史がございます。
かつて、現ロッテの佐々木朗希投手が甲子園で大船渡高校で投手として、
連投になり、佐々木投手の将来を見据えて、当時の大船渡高校の監督は、
連投を止めさせました。
当時、私は、監督の英断だと思いましたが、ベテランのプロ野球解説者は、
「なんで、あんな酷いことをするんだ。」と、痛烈に批判されていた方も
いらっしゃいました。
しかし、その当時の監督は、周りから批判があろうとも、佐々木投手は将来、
プロの道を選択する意思をご存知でいらしたから、その判断(続投をさせない)
をしたのだと思います。
日本でも「メンタルケア」という、とても大切な分野にようやく、気付き始めたようです。
「公認心理士」という資格もできました。
先進国では、顧問弁護士、顧問税理士と同じように経営者はメンタルカウンセラーがいます。
「メンタル」は、風邪や感染症以上に病む事が多いものです。
なぜなら、「免疫力」という抗体をもっておらず、常にリスクにさらされているからです。
その裏づけに日本では自死者が毎年2万人と、先進国では稀な誇れない事情がございます。
その政策をなかなか、政府もしない。
だとすると、自己防衛する必要があります。
その一つが「完璧を目指さない」「完成形をつくらない」という心の持ちようだと思います。
トライ&エラー、アクション&リアクション、何か行動して全て思いどおりになると考えず、
その都度、軌道修正をしながら、物事を進めていく。
世界中にある夢の国のテーマパークの設計者の方もおっしゃっていました。
「夢の国に完成形はない。なぜなら、夢は無限に広がって行くから。」
そうです、目標も夢も完成形はない、のです。
それを少しでも頭の中にあれば、きっと人生の壁の対処の方法も
色々あると思います。
2023.01.25
コンサルティング業の終焉とマネジメント業の始まり。
通常国会の岸田総理の発言で「日本型賃金体制の構築」「異次元の少子化対策」という言葉が
ございました。
「企業に賃上げをお願いする」との発言もございました。
果たして、これらの発言の真意は、如何に。
政府がまず、行うべきは、「経営者に賃上げをお願いする」のではなく、
「企業が積極的に稼げる土壌を構築する」ことだと思います。
ユニクロが40%の賃金を上げるとの発表があり、道行く方々に
「ユニクロの賃上げは、どう思いますか?」と、質問されていましたが、
これは、お門違いでしょう。
なぜなら、ユニクロ(ファーストリテイリング)は、日本の企業ではなく、
世界のグローバル企業です。
日本の収益が上がらなくても、海外で過去最高益を出しているので、
日本で働かれている方の賃上げも容易でしょう。
「企業が積極的に稼げる土壌の構築」には、規制緩和があると
思います。
東京オリンピックで露呈した、収賄、贈賄。
いまだに、裏金で仕事を取っている先進国は存在するのでしょうか?
まずは、既得権益の打破が、本当に必要だと思います。
日本人、日本の企業は、リスクをゼロか100か、の判断基準で未だに動いているようです。
ゼロ、にすることは、不可能ですし、思った以上のコストがかかります。
そこに、コンサルティング業者が入って、言われるがままに助言を鵜呑みにして、会社を
経営しているので、日本の企業で突出した企業が現れにくい環境にあります。
しかし、SNSやAIの発展により、ミュージシャンの世界では、いきなり新生のミュージシャンが
誕生するようになりました。
リスクにいついては、中国政府がゼロコロナから政策を転換したように、
リスクをゼロにする発想から、リスクと上手く付き合う、リスクマネジメントの時代に
なったと思います。
マネジメントと聴けば、野球部のマネージャーさんを思い浮かべがちですが、
本来、マネジメントは「上手くやっていく」という語彙がございます。
そうです、回避を第一に考えるのでなく、「その状況に上手く対応できる状況を構築する」
という考え方が重要だと思います。
何か始めればリスクは付きつきものです。
でも、何もスタートしなければ、何も始まりませんし、何もしない状況だと
逆にリスクを100%被る事態も想定できます。
予め、さまざまな状況を想定して、対応策を取る。
「空振りは、良いが、見逃しはダメ」
「1回の本番のために100回の練習、100回の練習より1回の本番」
先人のリスクマネジメントの最前線の方々が残した言葉です。
アフターコロナ、WITHコロナの世界は、決して以前の世界に戻ることはないでしょう。
もし、日本社会がコロナ以前の世界に戻るなら、
それは、日本の後退が進んでいる事を示しているのだと思います。
2023.01.18
【要!注意】家族信託を間違った認識の不動産業者
【知らないと大変】家族信託の2つのデメリット
①受託者を誰にするか、で揉める。
②受託者権限の濫用
上記の事が、とある不動産業者のホームページに記載されていました。
これは、民事信託の基礎をご理解頂けていない不動産業者だと思います。
①については、委託者さんすなわち、その不動産を所有されておられる方が
ご自身の意思で受託者を「信じて託す」ので、揉める余地はございません。
これは、民法相続の法定相続人の事を考えておられるのか、信託契約において、
法定相続人は、全く関係ございません。
皆さんが、ある不動産を所有されておられるときに、その不動産を売却する際に
誰に売るか、ご家族に相談してから決められるでしょうか?
ご自身のご意思がないと、そもそも売買契約も成立しません。
②については、受託者を誰にするかは、委託者のご意思によると思います。
また、受託者の権限も委託者と受託者の信託契約の中で決定します。
そもそも、信頼できない受託者なら、信託契約はそもそも、その相手とされないことを
お勧めします。
このように、民事信託、家族信託の十分な理解をされておられない不動産業者に関わらず、
否定される専門家を多く拝見します。
もちろん、信託契約でも売買契約でもリスクは生じます。
そのリスクに如何に対応できるかが、重要になって参ります。
また、その業者は、
「認知症になっても、司法書士の決済時の判断で、不動産を売却できる」
と記載がございました。
これは、言語道断。
そのような事は、決して出来ません。
一部の司法書士で不動産業者の「いいなり」で仕事をしている者もいるかと思いますが、
ほとんどの多くの司法書士は使命感を持って業務をしております。
きちんと、専門知識を持った業者、専門家にご依頼される事をお勧めします。