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2022.09.13

【私見コラム】空き家問題は、法律、税金の改正が解決策にはならない、のでは。「所有権」の功罪

 先日、東京の世田谷区の11軒ある「空き家問題」について、取り上げていました。

専門家なら、「相続登記が未了で、所有者不明だから、相続登記の義務化で問題解決」と、
おっしゃる方もいると思いますが、実は、この11軒の空き家は、貸家で借主が亡くなったので、
その後、修理のしないでいる様子です。

実は、この11軒の空き家の所有者は、判明しており、毎年の11軒分の空き家の固定資産税も
きちんと納税されているようです。

それも、固定資産税の納税が大変だと予想しますが、
裕福な方がいらして、「安く言い値で、売らされて、損するぐらいなら、このままで固定資産税を支払う」
という、意見の持ち主の方のようです。

「所有権」は、公共の福祉に反しない限り、国家権力も手を出すことはできません。

「所有」するという事は、ある意味、少子高齢化の今、リスクを伴うものなのかもしれません。

「サブスク」という、モノの所有をせず、利用するという若者が増えてきています。

中には、月額を支払えば、日本全国どこでも生活する家を提供されて、そこで生活するという
「家」のサブスクもあるようです。

これから、大きな問題は、相続が「所有権」が法定相続人であるがゆえに、
自動的に移転する事です。
それが、相続だろうと言われれば、それまでですが。

解決策を「所有権」もままで求めるのではなく、
他の財産権にしてみると、意外にも解決できる問題は多いと思います。