これからは未来信託
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ブログ

2020.01.30

「認知症」と「空き家問題」と「空き家予防対策」

 先日、「認知症研究の第一者の長谷川医師が認知症になられた」
という記事に反響を頂きました。

「認知症」という言葉が一般化されたのも長谷川医師の功績で
あると思います。
「認知症」という言葉が広がる前は、「ボケ」とか「痴呆症」と、
人権を無視した差別用語が使用されていました。

皆さん、「認知症」って、ご存知ですか?

民事信託契約書で「委託者が認知症になったら…」という条項を
よく拝見します。
実は、この「認知症になったら」という条項、かなり危険な条項です。

長谷川医師は「認知症」という言葉を生み出し、偏見意識をなくし、
多大な功績をお持ちです。
しかし、残念ながら、「認知症」の正体は、誰もわかっていません。
「アルツハイマー型認知症」とか、病名のあるものもありますが、
患者さんによって、何型認知症とまで、区分できません。

成年後見制度」で事理弁識能力がどの程度かで、後見、保佐、補助と
制度の中で、区分があります。

それを決めるのは、家庭裁判所で、精神科医のお医者さんではありません。

お医者さんの診断書は、あくまで参考にしか過ぎません。

将来について決めておく民事信託契約書で「認知症」という文言があれば、
早めに変更しておくべきだと考えます。