これからは未来信託
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ブログ

2023.01.25

コンサルティング業の終焉とマネジメント業の始まり。

 通常国会の岸田総理の発言で「日本型賃金体制の構築」「異次元の少子化対策」という言葉が
ございました。
「企業に賃上げをお願いする」との発言もございました。

果たして、これらの発言の真意は、如何に。

政府がまず、行うべきは、「経営者に賃上げをお願いする」のではなく、
「企業が積極的に稼げる土壌を構築する」ことだと思います。

ユニクロが40%の賃金を上げるとの発表があり、道行く方々に
「ユニクロの賃上げは、どう思いますか?」と、質問されていましたが、
これは、お門違いでしょう。
なぜなら、ユニクロ(ファーストリテイリング)は、日本の企業ではなく、
世界のグローバル企業です。
日本の収益が上がらなくても、海外で過去最高益を出しているので、
日本で働かれている方の賃上げも容易でしょう。

「企業が積極的に稼げる土壌の構築」には、規制緩和があると
思います。
東京オリンピックで露呈した、収賄、贈賄。

いまだに、裏金で仕事を取っている先進国は存在するのでしょうか?

まずは、既得権益の打破が、本当に必要だと思います。

日本人、日本の企業は、リスクをゼロか100か、の判断基準で未だに動いているようです。
ゼロ、にすることは、不可能ですし、思った以上のコストがかかります。
そこに、コンサルティング業者が入って、言われるがままに助言を鵜呑みにして、会社を
経営しているので、日本の企業で突出した企業が現れにくい環境にあります。

しかし、SNSやAIの発展により、ミュージシャンの世界では、いきなり新生のミュージシャンが
誕生するようになりました。

リスクにいついては、中国政府がゼロコロナから政策を転換したように、
リスクをゼロにする発想から、リスクと上手く付き合う、リスクマネジメントの時代に
なったと思います。
マネジメントと聴けば、野球部のマネージャーさんを思い浮かべがちですが、
本来、マネジメントは「上手くやっていく」という語彙がございます。

そうです、回避を第一に考えるのでなく、「その状況に上手く対応できる状況を構築する」
という考え方が重要だと思います。

何か始めればリスクは付きつきものです。
でも、何もスタートしなければ、何も始まりませんし、何もしない状況だと
逆にリスクを100%被る事態も想定できます。

予め、さまざまな状況を想定して、対応策を取る。

「空振りは、良いが、見逃しはダメ」

「1回の本番のために100回の練習、100回の練習より1回の本番」

先人のリスクマネジメントの最前線の方々が残した言葉です。

アフターコロナ、WITHコロナの世界は、決して以前の世界に戻ることはないでしょう。

もし、日本社会がコロナ以前の世界に戻るなら、
それは、日本の後退が進んでいる事を示しているのだと思います。