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2022.05.27

水の文化

 「水の文化」
僕が大学生の頃、一般教育で受講した科目です。
もう、20年前になりますが…

当時は、水道の蛇口を回せば、綺麗な水が出てくるのが「当たり前の事」と
思っておりましたが、「水」には、文化があるように、この「水」が貴重な国の資源です。

京都、平安京が数千年もの間、都であり続ける事が出来たのは、京都には、かつて「琵琶湖」の水量の
数倍とも言える豊富な地下水があったからです。

奈良、平城京が疫病の蔓延等で、長く続かなかったのは、この「地下水」の存在が大きく影響していると、
研究結果にございます。
現在でも、京都には銭湯がたくさんあり、その水源は地下水と言われており、「井戸端会議」という言葉も
近所の一つの井戸の水を共有していて、その集まりを「井戸端会議」と言われるようになったようです。

しかし、この京都の豊富な地下水も「地下鉄」「高層マンション」の建設等により枯渇しており、
有名な神社の池の水が全くなくなってしまったという現象も起きています。

この我々が当たり前の日本の水道制度も折り返し地点になるようで、
水道管の老朽化により、破裂したり、大きな水道管の取り換え工事が必要な時期と言われております。

また、気候変動により、ダムで水を貯める貯水事業も見直す必要があるようです。

日本には、梅雨の季節の雨で水を貯めて、夏に備えるという発想でしたが、
この気候変動で、その予測も難しくなりつつあります。

今日、現在でも、四国や関東地方は、線状降水帯により、災害レベルの雨が降っています。

歴史上、国を治める事に成功した偉人達は、まず、「治水事業」に成功しております。

「水」とあと、もう一つ貴重な資源について、後日お話したいと思います。

やはり、日頃から節水に心掛けたいものですね。