これからは未来信託
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2020.09.02

日本社会が直面している「病」

 9月14日には、次期自民党総裁並びに日本の次期総理大臣が決まります。
自民党の国会議員の両院協議会で選挙がされるようですね。

新型コロナの終息が大きな政治のテーマですが、ここに来て、お忘れの課題が。
そう「少子高齢化社会への対応策」と、これに隠れていますが、
「就職氷河期を経験した40代、50代の再チャレンジへの対応策」です。

2007年の安倍政権は「再チャレンジ」というスローガンを挙げていました。
しかし、2012年に総選挙で政権を奪還し、「アベノミクス」という経済政策を打ち出し、
前回の「再チャレンジ」というスローガンは、訴えなくなりました。

ご自身は、「再チャレンジ」に見事成功されたのですが、僕を含めた40代、50代の再チャレンジの
施策は、全くといっていいほど、無視されたようです。

これは、「少子高齢化社会」に大きな歪みを生じさせています。
社会の構成員で一番活躍できるのは、40代、50代。
この中から、将来のリーダーは生まれます。
また社会保障制度の、40代、50代の働き盛りの者の負担によって成り立っています。

その担い手である現在の40代、50代の中で正規の職に就けている人間は多くありません。
就職氷河期に就職に失敗し、挫折して、そのまま社会を距離をおいている方々が40万人から100万人に及ぶ
と、この課題を研究している学者の方が発表されておられました。

事業承継や会社の事で、ご相談を頂きますが、多くは後継者、従業員の高齢化です。
この会社の問題の解決策は、就職氷河期に遭遇した人員を社会全体で温かく迎える事です。
「人がいない」と、いいますが、まだ、40代の僕らの世代は、まだまだ人財はおります。

この事に焦点を当てて、政治の力で、「再チャレンジ」の施策をすれば、
「少子高齢化」の弊害も緩やかになり、対策に猶予の時間ができます。

「高齢者」を重きを置く施策も重要ですが、「社会を支える、働き盛りの世代」の政策にも
国会議員の皆さまに重きを置いて欲しいと思います。

「社会、誰かのせいにするな!」と、反論されるかもしれませんが、
日本の社会保障制度は、世代間の相互扶助で成り立っています。
その「お互いさま」という、観点を政治家の方に、今こそもっと意識してほしい事です。

よりよい社会を後世に託すために、僕は今、とても重要な事だと考えています。