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2020.08.18

「相続手続き」は、したものの。。

 最近、さまざまな雑誌や書籍、ネット、SNSで「簡単にできる相続手続き」や「自分でする相続登記」
などのキーワードを拝見します。

確かに金融機関等で働かれた経験があり、戸籍等を読みことができる方は、相続手続きに関しては、
そこまで高いハードルはない様に思います。
「遺産分割協議書」等の必要な書類の雛形は、ネットに情報が溢れかえっている状況であり、
逆にこれで大丈夫か⁉と、疑わしい雛形もございます。

時々、「ここまでしたけど、大変だと思ったので相続登記をお願いします」という、
ご相談を受けて、相続登記を受任します。

預かった戸籍等を拝見すると、二重に取得した戸籍や、同じ内容の意味の書類を取得されていらっしゃる方が
多々おられます。除籍謄本ですと、1通750円かかります。なかなかの費用の負担です。
それを、「被相続人の出生から死亡まで」と、法務局等の相談で聴いて、収集されたようですが、
必要な戸籍が足りず、逆に不要な戸籍まで、時間と費用をかけて収集されておられる方がいます。

やはり、情報で「簡単」とは、ありますが、非日常の作業ですので、それなりの知識と時間がかかります。
それを専門家に対する報酬の費用対効果で考えて頂けると、有難いです。

私の事務所では、登記完了後に納品させて頂く「登記権利情報」や「取得した戸籍」にも
気を配っております。
次世代が相続をするとき、前はどのような事をしたのか「足跡」がわかるように、纏めております。

そういった点もご考慮頂き、専門家をご利用下さい。