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2020.12.15
『言葉』が作り出す大きな認識の違い
GOTOキャンペーンも、急遽、全面的な休止が決定されました。
菅首相は、急ハンドルをなさるようで。
ここで気になるのは、『医療崩壊』という言葉と、言葉が作り出す
誤認させるものです。
健康なときは、病気や怪我など自分がすることはない、と思いがちです。
しかし、いざ何か病気や怪我をすると病院に行きます。
これ、実は当たり前の様なことで、当たり前ではありません。
日本の医療は国民皆保険制度のため、余ほどのことがない限り
診察して下さいます。
しかし、アメリカは『オバマケア』という皆保険制度は廃止され、
実費での診察料を請求されます。
急病、交通事故で緊急搬送されても、救急指定病院は引き受けて
くれます。
しかし、『医療崩壊』になってしまうと、病院から拒否されてしまいます。
一度、引き受けた患者は、診察する義務が発生し、適切な診察、処置を
行うと後に、医療過誤で訴訟の対象となります。
よって、コロナ患者の処置に当たり、病院の需要を超えると、
拒否せざるを得ない状況になります。
これが『医療崩壊』です。
もし、貴方が不運にも交通事故の被害者になり、大怪我を負っても
現在の医療環境からすると、『うちの病院では、受け入れできません』
妊婦さんに万が一のことがあっても『うちの病院では、受け入れできません』
高熱が出て、どうしようもない状態でも『うちの病院では、受け入れできません』
日常、当たり前に対応してくださる医療機関は麻痺し、適切な運用が出来なければ、
我々、国民が命を、コロナ以外で落としかねない状況を『医療崩壊』という言葉で
意味しています。
自分には関係ない、という訳にはいきません。
言葉に翻弄され、本来の現状を観なくて理解される事象が多いように思います。
くれぐれも、言葉、情報の取り違いには、気を付けて下さい。