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2020.06.26

「士業」の経営能力

 ニュースに「弁護士法人東京ミネルヴァ法律事務所」が破産したと、ありました。
報道の内容をみると、実質的な経営者が他にいたようなことが書かれていました。

『事業承継』等や『企業法務』で法務面で会社を見させて頂くことが多くなりました。
法務面では、『定款』『登記情報』で会社の概況をみて、財務、税務の方に数字を見て頂き、
現況の会社の様子を拝見します。
ここで、問題が!

顧問税理士が嫌がられて、途中で止まることを多く経験しました。
決して、顧問税理士の業務を妨害するわけでもなく、適正な会社の現況を判断しなければ、
円滑な『事業承継』は計画できません。

『企業法務』として、会社に紛争が生じない様にするのが、司法書士の行う『企業法務』の
あり方だと思っております。
まさに『予防法務』です。きちんと現在の法律に照らして適切な契約書等を備えておく、というのも
『予防法務』の大きな役割です。

『経営能力』ですが、それぞれ士業事務所を経営しておりますが、
他業種から士業になられた方ですと経験がある方もいらっっしゃいますが、
多くは学生から社会人として経験なく、士業をされていらっしゃる方も多いと思います。

ここで、『経験』を活かせるかは、それぞれの士業の方にかかっていると思いますが、
『経験』はなくとも、色んな業種の方と出会う中で磨かれてくるものかもしれません。

弁護士法人が破産する時代ですから、経営を自ら意識的に考える能力の士業に必要とされる
能力だと思います。