お知らせ
2023.05.22
【民事信託・家族信託】ご依頼先を選ばれる際の注意点。
様々な金融機関、士業、不動産業、広告で「認知症対策、家族信託」というのを
拝見します。
私、信託実務家の視点で、ご依頼される場合に、注意点を申し上げたいと思います。
まずは、ご相談、ヒアリングされる場合に、士業以外の信託の設計を担当しないスタッフが
担当する、と記載のある業者、士業は注意された方がよいと思います。
民事信託、家族信託で一番重要なのは、財産をこれから信託される委託者さんの「想い」や
「願い」です。なぜ、信託するのか?将来は、どのように承継させていくのか?
これを実際に、信託を設計し、信託契約書を作成する者、士業者が当事者さんに拝聴しないと、
信託の内容がマニュアル、すなわち、ご自身(委託者)の意思が反映されていないものに
なってしまします。
士業に中には、「マニュアル化」して、全て同じ信託契約にする者もいらっしゃるようですが、
私は、お勧めしません。
「マニュアル化」された信託は、安価で提供されているようですが、
本来のなぜ、信託をするのかという目的を無視しているので、
安価とは言え、結構な報酬になり、あとで後悔や問題がいずれ発生するでしょう。
信託は、契約当初は問題なくとも、将来を見据えて契約するものですので、
今までの契約とは異なる性質を持ちます。
報酬だけで、ご依頼先をお探しになられるのは、お辞めになった方が得策だと思います。