お知らせ
2024.04.15
本当にコワい「法定相続制度」。
「相続放棄申述者、過去最高」。
先日の新聞報道にございました。
今月から「相続登記の義務化」がスタートし、「相続」に関係する事は、
決して他人事ではございません。
なぜなら、日本は、戸籍制度、民法の法定相続制度によって、
顔も名前もしらない人の相続人のなる可能性があるからです。
高度成長期、人口が増加している時代は日本も、相続が発生したら、
何も対策しなくても、顔見知りの親族、家族が相続人でした。
現在は、少子高齢化、離婚者の増加、未婚者の増加、個人情報の保護で、
なかなか、生前が誰が法定相続人になるか、不明な時代になりました。
また、ご存知のとおり、法定相続制度は、相続順位があり、
言葉は悪いですが、「亡くなる順番によって」相続人が変わってくるのです。
また、民法の成年後見制度で、該当した相続人の方が認知症等を患われて、
事理弁識能力がない場合は、成年後見制度を利用して、後見人が、相続に関与しなければ
なりません。
この事例が多くなっており、戸籍を調査して初めて、亡くなられた方の現在の相続人が判明するので、
「放っておく」と言う選択肢は、後世、その後の承継者、子孫に大変な迷惑をかけることになります。
はっきり、言わせて頂くと、誰しもが必ず、何等かの対策を講じる必要がございます。
これだけは、相続実務の現場から声を大きくしてお伝えさせて頂きます。
法定相続制度と後見制度のリスクか、それともご自身の大切な財産をきちんと承継させるルートのための
時間とコストか、どちらかのリスクを判断する必要がございます。