お知らせ
2022.06.15
【改正刑法厳罰化】侮辱罪と表現の自由と責任
改正刑法案が参議院を通過し、特に「侮辱罪」が厳罰化される事になりました。
SNSでの言われもなき誹謗中傷が減る事を祈ります。
最近、「リテラシー」と言う言葉を耳にする機会が増えたように思います。
この言葉も日本製英語として使われているようで、聴いていると
「自分で情報判断する、自分の基準(ものさし)で判断する、鵜呑みにしない」
と言う意味で使われているように推察します。
私は、ポケベルからPHS、携帯(ガラケー)、スマホと、特にSNSやネットについて
教育を受けていない世代ですので、ネットの情報をすぐに鵜呑みにすることは、ないです。
しかし、産まれた頃から身近にSNSやネット検索できる環境で育つと、やはり違ってくると
思います。
SNSやネットですぐに全世界の人と繋がれる、情報発信できるというのは、とても便利ですし、
ある意味、グローバル化社会の発展を手助けしているように思います。
しかし、利点があれば、問題点もございます。
それは、「表現の自由」を謳い、責任なく言いたい事を言って、他人を傷つける事です。
時として、人間が直接相手に言う言葉より、文章、文字化された言葉の方が辛辣な事も多々ございます。
それも、誰が発した言葉、文字か判断できない世界では、かなりの恐怖があると思います。
勝手のアクションを起こして、相手のリアクションは無視。
これは、かなり問題があると思います。
「表現の自由」を叫ばれますが、そこには、「自由」と表裏一体の「責任」が伴うことも
認識しておかなければなりません。
侮辱罪の厳罰化は、「使用者の自主的な良心には任せられない」「ルールをもって秩序を維持する」
と言う、メッセージでもあります。
便利になった反面、問題点も必ずあるという認識や責任をもって、SNSやネットを利用したいものです。